大人になると、消しゴムを使う機会が極めて少なくなります。
では、一生のうちでたくさん消しゴムを使った時期はいつ頃でしょうか?
私がまず頭に浮かぶのは、わり算の筆算です。商を仮定(予想)して書き、計算してみて間違えていたら、消しゴムで消してもう一度。この作業を幾度も繰り返すのですから、消しゴムをたくさん使うのは明らかです。
自分で考えた答えの間違いを自ら気づき、消しゴムで直して正しい答えにたどり着く。
これは学習の中でも暗記とは違い、自分の考えを成長させるのにとても大切な練習です。消しゴムを使って書き直すのが面倒くさいなどと思っている場合ではありません。
もちろん、わり算に限ってではなく、他の学習でも消しゴムを使って正しい答えに書き直して、自分の力を成長させてきたお子様たちもたくさんいることでしょう。大変立派なことです。
そう考えると・・・消しゴムのカスが多いな~、でも生徒たちの頑張った証拠なんだと思い、私は今日も教室の清掃に励むことができます。