こんにちは、桜丘町校の西川です。
今日のテーマは「基本動作」です。
特に”丁寧な字”と”姿勢”について考えてみようと思います。
まずは
なぜ基本動作が大切なのか?
という点について書きます。
「基本動作」というのは無意識の時にどういう行動ができるか、だと考えています。
意識せずとも丁寧に字を書ける
意識せずとも正しい姿勢を維持できる
そういう事です。
この効果は非常に大きいです。
なにせ「無意識」の領域ですから。
はじめは「丁寧な字」です。
丁寧に字を書けない子というのは、多くの場合「ここは丁寧に」「ここは適当に」と場面によって切り換えています。
つまり、テストのように丁寧に書く必要のある場面と、自分だけのノートのように適当で良い場面を分けています。
この弊害について具体例をあげますね。
それが算数の筆算です。
これって、意外な気がしませんか?
国語ではなく、算数なんです。
まず、算数の筆算なのですが、これは上記の場面で判断する子にとっては「適当で良い」場面になります。
なにせ、自分のためだけの途中式ですから。
さらに重要な点を言います。
「多くの子は汚い筆算で失点している事に気付いていない」
これは声を大にして言いたい事です。
多くの小学生の場合、計算問題を間違えてもその「原因分析」をしていません。
塾で指導しているととても良く分かります。
「なんで間違えたの?」
という問に正確に答えられる子はほとんどいません。
私がノートを覗くことになります。
すると多いのです。筆算での見間違えが!
「あれ?これさ、、、筆算の繰り上がりの1が大きすぎて、普通の位取りの数と見間違えてない?」
「え?そんなこと・・・」
「だって、この1が大きいとすると・・・ほら、お前の間違えて答えと一緒になったよ。」
「あ、、、え?本当に見間違えたのかな・・・」
「他に原因が考えられないんじゃない?」
「そうですね。。。」
相当に細かく見ない限り、この点を発見することはできません。
(汚い筆算を見ることは苦行に近いですから・・・)
良い姿勢というのは「なぜ良い」のでしょうか?
大きなポイントとしては、「疲れない」という点にあります。
人間は背骨と首の部分で、横から見た時に自然なS字カーブを持っています。
このSを字カーブが身体全体を負荷分散させながら支えます。
(詳細な解説は専門家の方にゆずりますが)
ここでも大切な事は、生徒本人の「自覚のなさ」なんです。
長時間の勉強に耐えられる子の多くは正しい姿勢で座ります。
集中力が続かない子の多くは姿勢が悪いです。
でも、その集中時間の長短を「姿勢」が原因だと考える子は皆無なんです。
ただ、「疲れた」「自分は集中続かないから」と、正確な原因分析をすることがありません。
私が塾の現場で多くの子をみる限りでは、「姿勢」と「集中時間」には強い相関関係があります。
理屈で考えても、正しい姿勢がもつ「疲れにくさ」が、「集中時間」に影響を与える事は想像できます。
基本動作と言えば、他にもいろいろとあります。
あいさつ、机の整理、持ち物、資料の保管etc…
そのどれもが重要な意味を持ち、その総合力としての「学力」があります。
「うちの子は勉強ができなくて・・・」と嘆く前に、是非一度「基本動作」を疑ってみてはいかがでしょうか。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。
個別指導Wam桜丘町校
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