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2017.10.04

夏期講習会と第二回実力テストの結果のご報告

始まる前は永遠のように思えた夏休みも瞬く間に過ぎ去り、実力テストや体育祭を経て、中学生は息つく間もなく二学期中間テストを迎えようとしています。個別指導Wam庄内校では、たくさんの生徒に夏期講習会にご参加いただきました。皆さん、本当にお疲れ様でした。

 

せっかくご参加いただいたのなら、やはり結果に結びつくものにしたい。してほしい。その思いは生徒や保護者の皆様はもちろん、僕たち教室運営者も同じです。ご家庭には「Wamだより10月号」を通じて、中3生の実力テストを取り上げて夏期講習の成果の分析・解説をお伝えしております。今週中には全生徒への配布が完了するかと思いますので、中3生はもちろん、その他の学年の中学生、そして小学生の皆さんも、ぜひご参考にしていただければと存じております(中3生ばっかり!と思われるかもしれませんが、皆さんもあっという間に中3生ですからね!笑)。それと同じ内容に+アルファしたものをこのブログでも発表いたします。

 

1.豊中六中・七中それぞれの成績の変化(中3生実力テスト)

 

七中学年平均

第一回:192.8 ⇒ 第二回:215.6(22.8点の上昇)

Wam七中生(9名)

第一回:226.6 ⇒ 第二回:261.1(34.5点の上昇)

 

六中全体平均

第一回:194.9 ⇒ 第二回:206.1(11.2点の上昇)

Wam六中生(7名)

第一回:186 ⇒ 第二回:212(26点の上昇)

 

※実力テストとは、中学3年生に年4回(地域によっては5回)課される試験で、出題範囲は中1からテスト実施時期まで。いわば、学校が実施する高校入試の模擬試験のようなものです。成績にも大きく影響しますし、入試に関しても、学校選びの目安となります。第一回は5月、第二回は9月に実施されました。

 

【総括】

ご覧のように、二校とも学年平均が若干上昇しています。ただ、試験内容や出題の仕方が前回と比べて易しくなったという印象はあまりなく(七中は若干その傾向が見られました。特に理科は大幅に易しくなっていました)、むしろ多くの学生たちがこの夏きちんと学習した成果がある程度影響したのかなと感じました。

 

当校の塾生は両校共に、学年平均を大幅に越える成績を記録してくれ、教室としては誇らしい限りです。当校の七中の生徒の成績が学年平均に比べてかなり高くなっているのは、七中の実力テストがかなり易しく作られていることが理由の一つだとも思います。繰り返しお伝えしていることですが、特に公立を狙っている生徒は、学校のレベルにとらわれず、常に入試を着地点において学習を進めていく必要があります。

 

六中は国語で250字以内の作文を課す(公立入試ではB・C問題で300文字、A問題でも160字の作文が課されます)、英語では長文問題を多く出題するなど、七中よりも高校入試を意識した問題構成となっているように感じました(正直なところ、七中の英語はかなり易しめだと思います。数学は大差ないかなといった印象)。第一回では当校の六中生は学年平均を下回るも、この夏で順調に仕上げてきてくれました。

 

いずれにしても、当校の生徒は学年平均の伸びを更に上回る成績の向上を果たしてくれました。夏期講習はもちろん高校入試をその着地点においた学習会ですが、短期的目標としては第二回実力テストで成果を出すこと(内申点・高校選びに関わるものですから)だと生徒の皆さんには常々申し上げてきました。多くの生徒がそれに答えてくれたことを大変誇らしく感じています。

 

2.講習会参加生の成果

当校では夏期面談にて、理想的な夏期講習の授業プラン(5教科)を提案させていただきました。そのうち、4教科以上を提案通りにご受講いただいた、もしくは講習受講費用が10万円(税抜)以上となった生徒とそうでなかった生徒の、第一回から第二回間での実質成績の変化は、一人あたりで下記の通りとなりました。

 

※「実質成績」とは、学年平均点との得点差で判断される数値です(名前は当校が勝手に名付けました笑)。例えば、第一回で学年平均マイナス10点だった生徒の実質成績は-10とされます。同じ生徒が第二回で学年平均と同じ点数を記録した場合、第一回から第二回の実質成績の伸びは+10と記録されます。従って、元々の成績の良悪に関係なく、実質的な成績の上下が確認できます。

 

該当生徒8名:+24点 ※全員が実質成績の向上を果たしました。

その他の8名:+2.1点  ※半分の生徒が実質成績でマイナスを記録しました。

 

【総括】

このように、上記の条件に該当する生徒は、学年平均点の伸びを差し引いてもなお、5教科で24点成績が向上しています。その他の生徒は、学年平均点の伸びを差し引けば、5教科で2.1点しか成績が変わっていないことになります。

 

先ほどの章で、学年平均が上がったのは試験内容や出題の仕方が前回と比べて易しくなったというよりも、むしろ多くの学生たちがこの夏きちんと学習した成果がある程度影響したからだろうとお伝えしました。そう申し上げた理由は、この数値からも明らかだと思います。また、10万円という基準は恐らくフェアだと思います。お調べいただければお分かりいただけるかと思いますが、中3生の夏期講習の相場はこれよりもう少し高いぐらいでしょうし、僕たちとしても「きちんと勉強させてあげられたな」と自信を持っていえるのはだいたいこのぐらいの基準からです。

 

参加した生徒とそうでない生徒の学習状況は様々です。決して成績が良い子の数値だけを引っ張ってきたわけではありませんし、そもそも実質成績は元々点数が良くない子のほうが上がりやすい傾向にあります(100点を200点にするのと、350点を450点にするのとでは訳が違いますから。どちらが簡単かという話ではありませんが)。「こんなにお金を出す価値があるのか」といぶかしまれる方も多いかと存じますが、当校としては、自信を持って「あります」とお応えさせていただきますし、その根拠はこの数値からも明らかだと考えております。

 

3.収穫と反省

特に大きな成果を挙げたのは理科と数学で、講習会に参加した生徒とそうでない生徒での実質成績(第一回実力テストと第二回実力テスト間)は下記の通りとなりました。

 

数学(規定回数以上を受講した生徒)※提案授業数19回に対し最低16回は受講した生徒

受講者9名:+12.7

その他7名:+1.2

 

理科(理科は全16講でセットとなっているため、全参加か不参加しかありません)

受講者10名:+5.9

非受講者6名:-4.3

 

これは、数学・理科共に単元別に分けて対策することが容易であったためだと考えています。例えば、数学は一学期で「数と式」の中学での学習範囲を大よそ終了しました。加えて、二学期以降メインとなる「二次関数」の単元を見据えて、3年間の「数と式」範囲の総仕上げと1・2年の関数範囲の復習に注力しました。理科は暗記単元の側面が強い「生物」・「地学」などの範囲をあえて自主学習に回し、苦手とする生徒が多い「化学」・「物理」範囲の中1・2年の復習に絞って学習しました。こういった両科目の戦略が功を奏したものと思われます。

 

これに加えて、社会でも受講者が非受講者を4点程度上回る成果を記録しました。一方で、国語・英語に関しては受講者と非受講者の実質成績の変化にほとんど差が見られず、これが当校の今後の大きな課題だと考えております。この文系科目2つに関しては、理数に比べても基礎や知識の積み重ねがより重要であり、例えば、単語をたくさん覚えてもそれだけでは点数に結びつきにくく、かといって語彙力を欠いていれば文法問題の理解が滞りがちで、そうなると長文問題に取り組むことも厳しい、などといったことが短期学習での成果が出しにくい要因だと思われます。

 

しかし、長期的に学習し続けてきた生徒と純成績(記録した点数そのもの)は、そうでない生徒との間で大きな差が見受けられます。

 

当校で一年半以上(中2開始ごろから現在にかけて)英語を学習し続けた生徒:52.9点

上記に該当しない生徒:26.5点

 

 

また、第一回実力テストで記録した成績別に純成績の変化を見てみると、下記の通りとなります。

 

英語

50点以上を記録した生徒:4人中4人が第二回実力テストで10点以上成績が向上

30~49点を記録した生徒:8人中5人が第二回実力テストで成績の伸びが10点以下、あるいは変わらず、もしくはマイナス。

29点未満を記録した生徒:第二回実力テストで10点以上の成績の伸びを記録した生徒とそうでなかった生徒は半数ずつ

 

 

六・七中ともに英語の学年平均点は30点台ですので、「成績的な中間層以下は成績を伸ばすことに苦戦している一方で、成績上位層が成績を伸ばすことが出来ている」とまとめることができるでしょう。一般的には「低い成績をあげるほうが、もともと高い成績を更に引きあげるよりも容易である」と考えられがちだと思われますが、母数が少ないとはいえ、教室ではそれとは逆の傾向が見られました。

 

ここから確認できるのは、「英語の学習は長期的な取り組みが必要である」ということではないでしょうか。勉強の成長はよく、雪だるまづくりにたとえられます。雪だるまを作るときに最も手がかかるのは、作り出すはじめの段階です。コアとなる小さな団子を作る段階。周りの雪をかき集めて、ある程度の大きさの丸い固まりを作る段階が最も手がかかります。しかし、一旦転がせる大きさまで到達すれば、あとはそれを転がすだけで雪だるまはどんどん大きくなっていく。それと同じで、英語は一定数の単語と基礎的な文法理解という「コア」が出来上がっていないと、転がしている間にすぐに壊れてしまい、また初めからやり直すという悪循環に陥りがちです。逆に、一定の語彙力と文法理解という「コア」が出来上がっていると、あとは長文問題や過去問といった「実践」という名の道の上を転がっていけば、どんどん成長していく。

 

無論、短期的な学習が不要であるというわけではないでしょう。ただ、短期集中的な学習を最大限に活かすには、日々の学習の積み重ねが求められるということだと思います。あまりに当たり前のことではありますが、これは特に英語という科目において強くあてはまる考えであることが認識できました。

 

4.最後に

中3での学習は、中1・中2で、あるいは小学校で積み重ねてきたものを『入試に対応できる形に整えていく』ものだと当校では考えております。間違っても、「中3から勉強を始める」のではありません。それをよくご理解いただき、高校入試から逆算で中2・中1・小6・小3…とご自身あるいはお子様の状況を考慮して、学習に取り組んでいただければと存じております。

 

また、全体としての数値に関わらず、思ったような成果が表れていないという感想を抱かれている方も必ずやいらっしゃるかと思います。教室では、年3度の定例面談とは別で、学年に関わらず個人面談を実施しております。各個人の成績や学習状況を詳細に分析させていただきながら、今後の進路や学習計画についてお話させていただきます。任意での実施とさせていただいておりますので、ご希望の方はぜひ教室までご一報ください。

 

中3以外の生徒に関しましては、中学生は今後実施される中間・期末テストはもちろんのこと、小学生も対象の塾内模試を10月後半から11月初旬にかけて開催予定です。中3と比べて実力を測る試験の機会が少なく、通塾の成果などが目に見えた形で表れにくいため、実際のところどれぐらいの力がついているのかとお考えになっている方も多いかと思います。模試へのご参加はもちろんのこと、全国学力テスト・通知表などのご提出をいただきますと、面談の際により具体的な学習アドバイスが可能となりますので、ぜひ積極的にご利用・ご提出いただければと存じております。

 

 

 

 

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個別指導Wam 庄内校(豊中・庄内の個別指導学習塾)
大阪府豊中市庄内幸町5-17-11
06-4867-4570
校区:豊中六中、七中、庄内小、庄内南小、庄内西小、千成小、島田小など

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