個別指導Wam大形木戸校の小島です。
先日、中学入試で適性検査を受ける小学生の子2名を対象に、特別講座の2回目を開催いたしました。
前の記事でも書きましたが、講師1名と生徒2名の計3名で、1つの課題について議論するという講座です。
特別講座2回めの議論課題は、「なぜ勉強するのか」です。
なぜ勉強するのか、または、なぜ勉強しなければいけないのか・・・
これは、日々勉強と接している子どもたちにとって(そして、社会の中で研鑽を続ける大人にとっても)切実な問題だと思います。
生徒たちからも、たまに、なぜ勉強しなきゃいけないの?と聞かれることがあります。
みんな、勉強は大事だとなんとなく分かってはいるようですが、
勉強の有用性が日常生活からは実感しにくいためか、
勉強することに懐疑的になってしまうことがあるようです。
今回の特別講座では、そんな勉強の大切さについて考え、
まだまだ先の長い勉強生活を続ける上で、勉強する礎となるものを見つけてもらおうと思い、
「なぜ勉強するのか」という題で議論することに決めました。
さて、前置きが長くなりました。実際に行った議論の話に入りますが、
前回の講座と比べ、生徒2人とも議論の仕方がうまくなっていました。
以前は話があちこちに飛んだり、人が喋っているのを遮ったりということがありましたが、
今回はそのようなことがありませんでした。
ただ、自分の考えを言葉にするのがうまくいかなかったりと、課題はまだまだあります。
それはこれから改善していくことでしょう。
議論内容についてですが、詳しい内容は一番下の板書画像を見ていただくとして、
なぜ勉強するのかについて、実際に出た意見を大きく分けると、
・楽に就職するため
・夢をかなえるため
・何が役に立つかわからないから
の3種類でした。
上の2つはよくある答えですが、一番下が出てきたのは驚きました。
この答えが出てきた経緯は、生徒の1人が「建築家になりたい」と言ってくれたので、
私がいじわるをして「建築家になるには、例えば国語の古典(昔話)は勉強する必要ないと思うんだけど、
それでも勉強しなければいけないの?」と問いかけたところ、2人で必死に考え、
「古典を知ってたら古典を使って自分が作った建物をアピールできる(広告の文に古典を使う)」
と答えを出してくれました。発想力に脱帽です。
ここから話を膨らませ、最終的に2人で出してくれたのが「何が役に立つかわからないから」という答えでした。
そんなふうにして、第2回目の特別講座が終わりました。
勉強する理由というものは、これだと一つに決まるようなものではないと思います。
一人ひとり違った勉強する理由があるはずです。
彼らが今回出してくれた理由も、万人に当てはまるものではないでしょう。
さらに、勉強する理由は思いついたらそれで終わりというものではなく、
長く勉強と付き合っていく中で変化し、洗練されていくものだとも思います。
日々勉強に勤しんでいる学生の皆様、一度真剣に自分が勉強する理由を考えてみてはどうでしょうか。
自分の勉強する理由がわからないという方は、ぜひ個別指導Wamまでどうぞ。