こんにちは。Wam六十谷校の川口です。
テストが終わり、結果は様々ですが夏休みに向けて意気込みを新たにしている方も多いと思います。今回は夏期講習に向けて復習の重要性について考えていきたいと思います。
勉強も仕事も日常生活でも記憶することは重要です。ヘルマン・エビングハウスは忘却曲線というものを示したことで現在でもよく知られています。20分後には40%を忘れてしまうなどと解釈されがちですが、あれは記憶量の減少ではなく、節約率の減少を示しているグラフです。
彼は節約率という記憶した内容を再び完全に記憶し直すまでに必要な時間を計測し、どれぐらい時間を節約できたかを基準に考えました。これによると、30分で学習したものを20分後に復習すると、覚えなおすために12分の時間が必要になります。1日後に復習すると、20分かかります。一ヶ月以上触れていなかったものは勉強していた頃の8割ほどの労力がかかってしまいます。中学生の理科などについては1年ごとに同じ分野をやることで、関連性がある記憶は想起されますが、再学習で元の状態に戻るまでには以前と同じくらいの時間がかかってしまいます。
エビングハウスの忘却曲線は子音、母音、子音から成り立つ無意味な音節での実験ですので、これが興味のある分野の勉強だと大きく事情は異なると思います。普段から興味のあることや、分からないことを調べることなどは苦手な科目では特に意味のあることです。記憶の繋ぎ目を増やしていくことで理解の助けになっていきます。
夏休みは部活などがある方も多いですが、普段よりは長い自由時間が確保できる期間だと思います。1学期に勉強したことで覚えていることでも、受験までに何度も復習していきましょう。学習を重ねる度に節約度は上がっていきます。