こんにちは。Wam西浜校です。春が立ちましたが、未だ寒さ厳しく暖かさが待ち遠しい候、体調は万全でしょうか?
中学3年生達は私立入試も大半が一段落し、残すは公立入試のみとなりつつあります。
学年末テストも終わり、実力テストもほぼ出揃い、3年間の内申点数も確定するのを待つのみとなります。
残す勝負所は、「当日の点数」をどれだけ取れるかにかかってくると思います。
自信のある得点源教科、不安たっぷりな「足を引っ張るのではないか」という教科、思うところは人それぞれだと思います。
あからさまに、焦りのうかがえる生徒もやはりいます。
皆さんは、どの教科でどこで勝負をかけますか?どの教科を自分の武器にしますか?もし、勝負をかけるはずだった教科で
思うような力が出せなかった時、その時に用意できる代わりの武器はありますか?
自分が夏の頃から生徒たちに伝えていたのは「もし、当日の英語・数学・国語で思うような力が出せなかった時は最後の後ろ
盾の教科として理科・社会の用意・準備をしておきなさい」という事でした。この2つの教科は単元・分野によって興味や
とっつき等心理的な要素もあり、得手・不得手、得意・苦手が分かれますが、先述の3教科と比べると比較的短期間で結果を
出せやすいことは言わずもがなではあるかと思います。また、局所的に対策をしやすいので積み重ねの教科と比較しても効果
が表れやすいです。
去年の夏の頃、理科と社会についての私なりの解釈をブログに記したかと思います。
「どう勉強したらいいかわからない」「当日点数取れるか不安」といったことも未だ聞きます。
ここで、以下に過去問の内容を載せてみます。表記上、少々脚色しているものもあります。
理科
緑色植物の葉の細胞にある緑色の粒をなんというか?
検流計の針が大きく振れるには、コイルの中で磁石をどう動かせばよいか?
アルミホイルの筒に電流を下向きに流すと、台上の磁界はどの方向に働くか(時計回りか?反時計回りか)?
心臓が収縮し血液を送り出すことをを何というか?
人体でアンモニアはどの臓器で何に変えられるか?
地震の規模を表す尺度を何というか?
塩素には水道水やプールの水などに利用されており( )作用がある。
水に物質を溶かした時、電流を流す物質を何というか?
塩化銅水溶液は何色か?
魚類・両生類・爬虫類・鳥類・哺乳類を胎生と卵生のグループと変温動物と恒温動物のグループに分けなさい。
サンゴの化石が見つかった地層は当時どのような海だったか?
炭を元素記号で表しなさい。
虫眼鏡で見える像は実像か虚像か?
石灰石に薄い塩酸を加えると発生する気体は何か?
ヘクトパスカルを単位で表しなさい。
0.1秒で15cm進んだ場合はの秒速は何cmか?
酸化銅と炭素を加熱すると出来る物質は何か?
石油・石炭をまとめて何燃料というか?
社会
太平洋を「ぐるり」と取り囲んでいる造山帯を何というか?
縮尺2万5千分の1の地図上で4cmは何kmか?
ドイツやスウェーデンは何州にあるか?
日本の面積は約何万平方kmか?
火山の噴火がもたらす恩恵は何か?
701年に制定された法律を何というか?
日本初の内閣総理大臣は誰か?
聖徳太子が定めた憲法を何というか?
フランシスコ・ザビエルは何の為に来日したのか?
江戸幕府が大名を取り締まるために定めた法令は何か?
障害者や高齢者に対する日常生活での「障害を取り除く」ことを何というか(記号問題)?
一つの選挙区から一人しか当選できない選挙制度を適用しているのは衆議院か参議院か?
参議院選挙の被選挙権は何歳か?
需要量と供給量が一致した価格を何というか?
1つの裁判について最大3回の裁判を行える制度を何というか?
日本国憲法の3大原則は「国民主権」「平和主義」ともう一つは何か?
検察官のいない裁判は民事裁判・刑事裁判のどちらか?
衆議院の優越はなぜ尊重されるのか?
衆議院選挙には小選挙区制と政党の得票率に応じて議席を配分する( )制がある。
複数の国家にまたがって経済活動を営む大企業を( )企業と言う。
生徒さんによっては多少語弊があるかもしれませんが、これらの内容、そんなに考え込まなければ答えが出てこないモノで
しょうか?ほんの少し教科書などを調べるだけで出てくるものではないでしょうか?中には小学校ですでに習ったものも
あります。理科・社会の過去問は教科書の内容に基づいたいわゆる「使いまわし」なので、今まで学校で習った事柄の基礎語
句・基礎事項が散りばめられています。上記はほんの一部です。本当に点数が全然取れない教科なのかと言えば「そうではな
い」と思います。もっと言えば、基礎知識が定着していなければ解けない問題は現実としてありますが、
言い換えれば基礎知識を定着させていれば解ける問題はさらに増えるという事です。Wamに限らず、他の塾で、もしくは自
分で過去問を必死で解いている皆さんに対して、改めて・・・一度今まで解いた問題を振り返ってみてください。
全てではではないですが、これらの類の問題の点数をかき集めれば何点分あるか?「ちりも積もれば・・・」意外と侮れない
はずです。過去問を解くという事は「問題の傾向を掴むこと」が一つの目的ではありますが、それも言い換えれば「問題内容
のレベルを把握し、どの単元をどのように学びなおすか」とうことだと思います。最低限の点数をしっかり固めたいなら
ば・・・、さらに点数を伸ばしたいならば・・・、どうするべきか、何が大事か自ずと見えてくるのではないでしょうか?や
はりその根底には、「基礎事項・基礎知識の徹底」が必ずあると思います。10数年分の過去問を紐解いてみたのですが、特
に理科・社会は「これ」に尽きると最近しみじみ思いました。入試日まで時間がないのは現実として逃れようはありません
が、どうしたらいいか解らなくなってしまった時こそ、慌てず、初心を忘れないでください。そして、原点に立ち返ってみて
ください。欲張ることも、堅実に進めることもやはりその始まりには「基本」「基礎」「初心」があると思います。
諦めずに頑張って下さい。自らにも自戒の意味を込めまして。