“Getting into college,” “getting a good job,” “getting married” —- all their arguments were based on the premise that these things alone could lead to happiness. And it wasn’t easy to deny a premise like that, at least for high school kids who hadn’t yet found any real identity of their own.
「・・・・つまり、進学や就職や結婚だ。奴らにはそれだけが幸福につながるという前提がある。それは意外に手強い。まだ何者にもなっていない高校生にとって、手強いのだ。」
こんにちは。河西貴志高等部の辻です。
大変な暑さですね。乾涸びたセミの死骸をよく目にします。
上記の英文は村上龍の「69」の英訳からです。ちなみに「シックスナイン」ではなくて「シックスティーナイン」ですね。
thatがいくつか出てきていますが、that はなかなか厄介な単語であり、長文読解や英文和訳で常に注意しておかねばなりません。
その働きには、関係代名詞のthatや名詞節をつくるthat、ほかにも指示代名詞や比較文の中の thatなど様々であり、先行詞の前に置くthatなど珍しい用法もあります。色々あって初学者から中級者にはややこしく感じるのですが、that=「それ」として考えてみれば、解決の糸口に繋がるときが多いかと思います。
ちなみに、一つ目のthatは同格内容の英文を導くthatです。
the premise that these things alone could lead to happiness 「これらのことだけが幸福につながる、という前提」
「前提=premise」+「それ(that)は・・・ということ」とすれば何とか理解できますね。
その次は指示代名詞のthatです。
a premise like that 「その(that)ような前提」で that は前文の内容を指しています。
分かりましたか。