新学年がスタートして早2週間、新中1はそろそろ部活動も始動ですね。塾生の中1は、まだみんな学校に慣れず、まだまだ期待と不安でいっぱいのようです。
中でもひとり不安でしかたないという生徒がいます。昨日も自習に来たかと思ったら、自習はせず、私との問答になってしまいました。一番は友達が出来るかどうかのようですが、やはり勉強についていけるかも不安のようです(私も不安)。
部活や5月にある野外活動(野活と言わないといけないらしい)を通して、他の小学校の出身者とは仲良くなれるんじゃないか?!と普通に話すわけですが、どうも納得してくれません。いろいろ話しを聞いていると、心配事がどんどん広がって、恐れワールドになってきたので、こんなトークをしてあげました。
「なんかな、俺もな、不安なこととか、心配事とか、たくさんあんねんけどな、今までホントにそうなったことなんて、ほとんどないで!」
こう言った瞬間、彼は少しは落ち着いてくれたようでした。ただこれは本当の話しで、不安だと思っていることの90%は起こらないのです。私が考える不安があり得ないことばかりとは思わないですし、私の経験上、心配していることが起こる確率は10%だと思います。
人間はリスクを最小限に抑えようとするので、リスクを想定し、対処法を考えます。楽観的な人と悲観的な人ではそもそもリスクの捉え方が違います。また感情によってリスクは変化します。その日の恐れは次の日には恐れでなくなったりもします。そう彼はリスクをたくさん想定しているに過ぎないのです。
ただ、忘れた頃にやって来る地震には備えていかなくてはなりません。南海トラフにしても、怖いですが、備えあれば患いなしです。
ただただ、私が心配なのは彼の数学だけなのです。こんな私の気持ちを彼は顧みず、「あ~なんか話したらスッキリした~!」と言って自習せず帰って行きました。なんや聞いてほしいだけかいな。
私は、彼の数学が私の10%にならないよう、決意を新たにしたのでした。
田崎