こんにちは。個別指導Wam小宮町校の秋元です。
万葉の時代の青年
中学3年生は「万葉集」「古今和歌集」「新古今和歌集」などの歌を学習しています。
「万葉集」は奈良時代に編纂された日本最古の和歌集。選者は大伴家持。この辺はテスト勉強で暗記しておくコト。でもちょっと味気ない感じですね。
私は古歌には全く詳しくありませんが、大伴家持の青年時代(16,7才の頃)の恋の歌が印象に残っています。(教科書には出てこない歌ですから、暗記は必要ありません。)
ふりさけて 三日月見れば 一目見し 人の眉引き 思ほゆるかも
三日月を見上げて「あれ、あの月、この前一度見かけただけのあのカワイイ子。あの子の眉の形そっくりだ。今どうしているのかな。また会いたいな」
意訳ですが、私は高校生(?)だった家持の恋心を「いいぞ」と思うのです。家持の純情。
長じて万葉集の編纂にあたったとき、その豊かな詩情で、名もなき民衆の、お世辞にも上手だとは言えないけれどまごころが伝わってくる歌を、天皇や大貴族の歌の横に置いたのかもしれません。
テスト対策授業を行いながら、家持のエピソードをちょっとだけ話てみるのです。