こんにちは。
Wam日進校の上野山です。
先日、こんな記事を読みました。
特別支援学校のある校長先生のことでした。
校長先生は毎朝、児童・生徒を校門で迎える。
「おはようございます。」
大きな声であいさつする児童。
言葉が話せない代わりに「お・は・よ・う」と手をたたいて
伝えてくれる生徒。表現の仕方はそれぞれだが、皆、笑顔に満ちている。
校長先生には、1歳違いの弟がいる。
弟は生後間もなくダウン症と診断され、5歳までは生きられないと
告げられた。そして、医師に言われた5年を過ぎ成長していった。
だが、小学校入学の年、「就学猶予」となり、1年以上、自宅で
過ごすようになる。
校長先生の記憶にあるのは、就学猶予に伴う書類を、自分が小学校に
持って行ったことだ。弟とは1学年違いの小学2年生。
幼心に思ったそうだ。
“ もっと先生がたくさんいたら、弟は学校にいけるのかな ” と。
結局、弟さんは創立間もない県立養護学校に入学した。
校長先生の心には、“ 将来の目標 ”が残された。
当時の作文に、たびたびこう書いたそうだ。
「養護学校の先生になりたい」と。
努力が実り、念願の養護学校の教員に。
それからは、養護学校から盲学校、ろう学校へと移り、多くの
児童と接する。
そして、教頭を経て、現在、弟の母校に赴任。
小学生から高校生まで、障がいのある80人の児童・生徒の
サポートに尽力をされています。
最後にこう述べられていました。
「教員から教員へ、一人一人を大切にする特別支援教育の
思いを継承し、そして保護者と教員が力を合わせて、
子どもたちの未来を開いていきたい」と。
今朝の新聞にも関連記事が出ていたので、この校長先生の話を
思い出し、書かせていただきました。
学校と塾。教育現場は違えども、私自身も子どもたちの成長の
一助となれる「教員」であり続けたい。