こんにちは。個別指導Wam小宮町校の秋元です。
雨ニモマケズ
1か月前、8月27日。宮沢賢治の生誕日に賢治を敬愛していると書かせていただきました。
賢治と言えば「雨ニモマケズ」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
詩の最後の部分はこうです。
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ
中学生当時、これを習った私は素直にこう思ったものです。「つまらない人間だな」
役たたずで、ほめられることもなく、気にされることもない。いてもいなくても同じ。そんな人間になりたいのかね。
本当に、そう思った自分を覚えているのです。大体読んだものなど忘れてしまうのに、賢治の一連の作品は、その時感じた気持ちさえ覚えているのです。
この人は、自分のことはどうでもよかったのです。「すごい人だ」「立派な人だ」と評価されることなど必要としなかった。そんなことを求める暇があったら、周囲の人に対して出来ることは何かを考えたかった。
東ニ病気ノコドモアレバ に始まる段を読めば、強烈にそれを感じます。
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ
私自身が賢治のような、「そういうものになりたい」と思っています。
(昨日、雨の中、ぬれながら自転車で塾に来てくれた女の子に、「雨にも負けなかったね」と声をかけました。そして、久しぶりに、この詩が頭をよぎりました。良い日になりました)
(花巻市にある「雨ニモマケズ」詩碑)