こんにちは。個別指導Wam小宮町校の秋元です。
夏期講習21日目。「国語」は「言葉の授業」
国語の授業は、文章とそれについての問いから出来ています。私が講師に常々お願いしていることがあります。それは「問題を解くことを目的にしない」ということ。
よく「問題を先に読め」という指導をしているのを見かけますが、「今テスト中ですか?」と思ってしまいます。
文章を読むのは、その文章を理解することが目的です。書かれている字づらにとどまらず、想像力を働かせ、その文章から汲み取れることを広げていく。(行間を読む)
そのために私たちがおこなっている事が「言葉の獲得」です。
国語の授業は「言葉の獲得」の授業。新しい言葉を知ること。その言葉からイメージするものを膨らませること。それが思考力、読解力につながっていく。
小宮町校の講師は生徒たちに言葉を獲得させるために日々努力してくれています。言い換えや、言葉の説明が上手に出来るか。こだわって授業してもらっています。
私も先日の授業で、「人力車って何?」と質問されました。
その形、役割、その時代の様子、人力車を引く人(車夫)と乗る人の関係(格差)、など一つの言葉から文章世界は広がっていきます。
授業が進んでいく中で、その子の顔が真剣になり、問題もどんどん解けていくのが分かります。
「この物語は面白かった?」
「うーん……」
そうでしょう。そんなにすぐ文章を鑑賞できるわけないですよね。
いいんです。次の文章に進みましょう。いつか素晴らしい文章に出会う時が来ます。その時にときめく感性、読み取る力を養っておくのです。
(今話題の、路上で勉強する少年。ハンバーガーショップの明かりを頼りに。本文とは直接関係ありませんが、私の気持ちとしては、つながるものを感じています。)