教室ブログ

2015.07.25

夏期講習9日目。少年よさようなら

こんにちは。個別指導Wam小宮町校の秋元です。

夏期講習9日目。もう全体の4分の1の日程が過ぎました

ある本を読んでいました。そこに詩の一節が書かれていました。

きらめく季節に
だれがあの帆を歌ったか
つかの間の僕に
すぎていく時よ

夏休みよ さようなら
僕の少年よ さようなら

続きもありますが、この冒頭の一節のなんと爽やかで、物悲しいことか。

昨年の春。一人の少年がお母さんに連れられて私のもとに来ました。あまりやる気はなさそうで、「まあ、とりあえずやるか」という感じでした。

お母さんは講習にどんどん参加させたがっていましたが、「やりたくないな」という感じであまり通わずに夏が過ぎました。

しかし、この少年はどこかで、何かが変わりました。お母さんを見下ろすほど背が伸びた頃、三者面談で

「この夏は頑張るかい?」

私の質問にまっすぐこちらを見て、

「(無言で、しかしはっきりとうなずく)」

お母さんは横からそれを静かに見守るだけ。少し口元をほころばせて。

僕の少年よ さようなら

彼はまだ「少年」かもしれないけれど、でも自分の中の「少年」にちょっとずつ別れを告げようとしています。

夏休みよ さようなら

友だちと蝉取り、プール、アイスキャンディー三昧したあの夏休みの子供っぽさに、自分から背を向けていくのでしょう。

そんな少年少女たちの成長を間近で見ることの素晴らしさ。

また明日も楽しみです。

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(寺山修司著 「われに5月を」より)


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