こんにちは。個別指導Wam小宮町校の秋元です。
夏期講習9日目。もう全体の4分の1の日程が過ぎました。
ある本を読んでいました。そこに詩の一節が書かれていました。
きらめく季節に
だれがあの帆を歌ったか
つかの間の僕に
すぎていく時よ
夏休みよ さようなら
僕の少年よ さようなら
続きもありますが、この冒頭の一節のなんと爽やかで、物悲しいことか。
昨年の春。一人の少年がお母さんに連れられて私のもとに来ました。あまりやる気はなさそうで、「まあ、とりあえずやるか」という感じでした。
お母さんは講習にどんどん参加させたがっていましたが、「やりたくないな」という感じであまり通わずに夏が過ぎました。
しかし、この少年はどこかで、何かが変わりました。お母さんを見下ろすほど背が伸びた頃、三者面談で
「この夏は頑張るかい?」
私の質問にまっすぐこちらを見て、
「(無言で、しかしはっきりとうなずく)」
お母さんは横からそれを静かに見守るだけ。少し口元をほころばせて。
僕の少年よ さようなら
彼はまだ「少年」かもしれないけれど、でも自分の中の「少年」にちょっとずつ別れを告げようとしています。
夏休みよ さようなら
友だちと蝉取り、プール、アイスキャンディー三昧したあの夏休みの子供っぽさに、自分から背を向けていくのでしょう。
そんな少年少女たちの成長を間近で見ることの素晴らしさ。
また明日も楽しみです。