こんにちは、楠根校の細川です。
小さい頃、嫌いなにんじんやほうれん草を残すたび、母親からこう言われたものでした。
「この世界の中には、食べたくても食べられない人たちがたくさんいるのよ!」
そんなことここで言われてもな・・・と思ったものです。日本で生活している限り、あまり実感できないことですから。
ところがそれから何年も経って、フィリピンにいったときのことです。アジア最大のスラムと言われている「スモーキーマウンテン」を見ておきたいと考え、タクシーを捕まえて行ってほしいと頼みました。でも、どのドライバーも行きたがりませんでした。
仕方なく、自分で公共交通機関を使い、なるべく近くまで行ってあとは歩きました。
そして現地に到着したときの驚き。
その名のとおり、巨大なゴミの山の間に薄い煙がたなびき、数分いるだけで気分の悪くなる異臭が充満していました。
しかし、その劣悪な環境の中でもたくさんの人々が生活していたのです。そのとき、自分たちが普段生活している世界とはまた違う世界が存在していることを実感したものです。
実感するとともに、自分に新たな視点が加わったようにも感じました。
日々、世の中にはいろんなことが起こりますが、そういったことでも今までとは違った視点で捉えることができるようになった気もします。
で、何が言いたいかといいますと、例えば図形の問題を解いてみるようなときでも、見方を変えれば、違うものが見えてくる、あるいはそれがヒントになるかもしれないということです。
問題用紙をさかさまにして図形を眺めてみる。それか、斜めにしてみる。もしかしたら、ヒントはあぶり出しになっているかもしれませんから、紙を火であぶってみるのもいいかもしれません。それで紙が燃えてしまったら、問題を解かなくてもいいようになって一石二鳥・・・というのは冗談ですが。