ノートの一ページ目をめくってみれば、たいていキレイに書いてあるものです。
それがいつの間にか汚くなって、殴り書きのようになってしまっている。
引っ越したばかりの頃は、きっと部屋は整理整頓されていたはずで
買ったばかりの靴は踵をつぶさないように気をつけて履いていたはずで
新しい服を着ているときは、舞踏会に向かうシンデレラのようにうきうきしていたはずで
どうですか、今は。まだあの時のまま、あの頃の気持ちのままですか。
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一発屋のことを英語で”one-hit wonder”と言います。“wonder”には「驚くべき」だとか「驚嘆するような」という意味もありますが、同時に「怪しむ」、「奇妙に思う」などといった表現にもなります。音楽界や芸能界ではいわゆる一発屋と呼ばれるような人たちがいて、彼らはある種の嘲笑の的となっている。それはこの “one-hit wonder” という言葉からも読み取れるように、やっぱりそうなんですね。嘲りの対象というか。「一発の珍事」なんですよ。奇妙な一発なんです。少なくとも大衆はそう評価する。
誰しも、少しの間だけ調子がよかったり、最初だけ奮起してみたり、一時だけ素晴らしい成果を挙げたりすることがあります。でもそれを “one-hit wonder” で終わらせてはいけない。いつかのブログでも書きましたけれど(http://blog.k-wam.jp/2015/02/18/175302.php)、継続することこそが本当に大切なことであり、なおかつ難しいことなんです。だからこそ、人も評価するんです。
皆さんだけでなく、これは僕にとっても大切なことです。庄内校も開校してから半年を越えました。おかげでたくさんの生徒さんが通ってくれていますし、今回の春期講習でも多くのご参加をいただくことができました。でもそれはまだ “one-hit wonder”の域をでないんです。まだまだです。全然なんです。
続けないといけない。当たり前のことを、当たり前に続けないといけないんです。
その先に何があるのか、そんなことわかりっこない。分かるわけないんです。だってまだ始めたばかりなんだから。
また春を迎えて、皆さんも新しいスタートを切ることになります。新しい学校だったり、新しいクラスだったり、新しい先生だったり。
誰だって、ほんのちょっぴりでも、気持ちは新たになるはずです。
その気持ちを大切にしてください。
新しいノートを買って、一ページ目をキレイに書いたら、二ページ目もキレイに書きましょう。それを続けるんです。ホントに。
新たな春、新たなスタートをきる皆を、僕も全力で応援します。
僕は応援し続けます。
だから、一緒に走り続けましょう。
新しい靴を履いて。
今度は踵をつぶさないように。ホントに。