皆さんこんにちは、庄内校の塩崎です。
冬期講習も終了し、いよいよ受験に向けラストスパートという時期になってきました。
そんな中、今回ご紹介するのは、庄内校きっての人気講師である樫山先生です。
生徒の皆さんはご存知のことと思いますが、樫山先生は庄内南小からの七中出身。生徒の皆さんともよく学校の先生の話なんかで盛り上がっています(笑)今回はそんな樫山先生との、一時間弱にも及んだインタビューをご紹介いたします。
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塩崎「まず皆さんには、地元を紹介してくださいということで聞いているんですけども、樫山先生はもうホントに、地元が庄内ということで。改めて庄内を紹介していただければと思います。」
樫山「北(豊中北部)の悪口を言うわけではないですけれど(笑)庄内は静かじゃなくて、めっちゃ活気にあふれています。中でも秋祭りだとか、そういう祭りごとが色んな神社で開催されていて。ホントに静かじゃなくて、(北部よりも)もっと元気いっぱいに溢れている街かなと思います。」
塩崎「学生時代を振り返ると、生徒たちとも共通の思い出なんかもあると思いますが、小学校の思い出をお聞かせ願えますでしょうか。」
樫山「庄内南小学校出身なんですが、今と違って凄く人見知りだったんです。先生が10個聞いたら1つ2つしか返ってこないような生徒だったらしくて(笑)でも5年6年と担任を持ってくれた先生に出会ったおかげで、性格とかも大きく変わって。その先生との出会いが一番大きかったかなと。」
塩崎「どんな先生だったんですか?」
樫山「一度会社に勤められたけれど先生への夢をあきらめきれずに、という方でした。先生になって最初に赴任して担任を持ったのが僕たちのクラスだったんですが、初めてながらも一生懸命で、すごく明るく接してくれたりだとか。ほんとに僕にとって今までで一番の先生でした。」
塩崎「恩師と呼べるような。」
樫山「そうですね。今でも年賀状のやり取りをしています。」
塩崎「そこから七中へということですが、中学校の頃の思い出というところで、まずどんな生徒でしたか?」
樫山「小学校と違ってやっぱり性格とかも大きく変わったので、社交的になったりだとか、いろんな生徒としゃべって友達を作って、っていう生徒だったかなと思います。」
塩崎「七中はどんな学校でしたか?」
樫山「ほかの中学校のことはわからないですけど、七中は体育大会だったり合唱コンクールだったり、そういった行事ごとに凄く一生懸命な学校でした。」
塩崎「七中は楽しかった?」
樫山「楽しかったですね。今でも中学校の頃の友達と遊んだりします。」
塩崎「これはぜひ聞いてみたかったことなんですが、実は中学受験をなさっているということで。そのときの経験をシェアしていただければと。」
樫山「もともとは中学受験なんて全然考えてなかったんです。ただ小学校六年生になって、周りが塾に通いだしたりするじゃないですか。僕が習い事を始めるときはいつもそうなんですけど、『じゃあ僕も』っていう感じで(笑) そしたら、せっかく塾に通うなら『どうせなら中学受験してみる?』っていう。なので『絶対この学校に行くぞ』っていうのではなくて、塾も楽しかったのでついでに、どうせなら挑戦してみようということで受験しました。」
塩崎「六年生からだと中学受験のスタートとしてはだいぶ遅いほうですもんね。なるほど。塾はどんなところでしたか?」
樫山「結構アットホームな雰囲気で、でもやるときはやるという感じで。やっぱり自分より出来る人とかいるじゃないですか。凄いなぁって刺激になって。すごく良かったかなと思います。」
塩崎「たしかに、中学校ぐらいまでは部活以外で他校の子と絡むことってあんまりないですからね。そういう意味では塾はすごくいい刺激になりますよね。アットホームなということで、庄内校の目指すところではありますが、比べてみてどうでしょう。」
樫山「そうですね、共通点のようなところも感じていますし、(庄内校は)それ以上にアットホームかなと。」
塩崎「有難うございます。まぁそれに加えて、『やるときはやる』っていうところは僕たちも見習っていかないといけないところですね(笑)結果としては中学受験を経て七中に進まれたわけですが、その経験から何か生徒たちに伝えられることはありますでしょうか」
樫山「そうですね。やっぱり中学・高校・大学受験って、それぞれいろいろ違うじゃないですか。勝手みたいなのがあって。中学受験はこうだったり、高校受験はこういうところがしんどかったりだとか。そういうのがあるので、その壁を乗り越えられるようにしっかりとサポートしていきたいと思います。」
塩崎「うちにも中学受験をする、あるいは視野に入れているという生徒も沢山いますが、中学受験というと、生徒もなかなか、何で勉強してるのか良く分ってないような状態で。」
樫山「そうなんですよね(笑)」
塩崎「ただ勉強量としては、人生で一番しないといけないぐらいになってくる。」
樫山「僕もいま振り返って、あの年で、小学校六年生であれだけ勉強するっていうのは。量としては大学受験や高校受験なんかのほうが多いかもしれないですけど、『がんばったな』って、今まで一番頑張ったのはいつだって言われたら、やっぱり中学受験かなって思います。」
塩崎「それに必ずしも結果がついてくるわけではないというところで、樫山先生は最終的に七中に行かれて。前に一度伺ったこともあるんですが、それでも七中に行って良かったと、そう思ってらっしゃる。その理由って何でしょう。」
樫山「七中では本当に色んな人たちと出会えて、その中で友達に勉強を教えたりだとか。そういうのって私立の賢い中学だとあまりないのかなと思うので。そこで教えることの楽しさを知ったりだとか、ほんとにいろんな人がいるなぁって思えたりしたからですかね。」
塩崎「たしかに、高校に行ったりすると特にそうですけど、受験して入るって事はある程度こう、周りは同じぐらいの(勉強の)レベルになるわけですけれど、公立の中学校だとほんとにそこは。ふり幅が凄いですからね。」
樫山「その中でも頑張ってる人はホントにいるし、先輩だとか、色んな出会いがあって。本当に良かったです。」
塩崎「これから生徒たちもそうだし我々も、必ずしもね。思ってるようにいかなかったり、(そういうことが)ほんとにたくさんあると思うんだけれど、そういう経験をこれだけ樫山先生はなさっていて、それでも振り返って『よかったと』思えるっていうのは。そういう経験は人を強くするのかなと思いますしね。失敗を恐れずに生徒たちにも頑張っていってもらいたいですね。」
樫山「そうですね。」
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自分で律するというか、『これはアカンやろ』っていうのを区別できる、それを自分で出来る生徒たちが集まっていたからこその校風だったのかなと思います。
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塩崎「高校は豊中高校ということで、この地域の人たちにも親しみ深い学校だとは思うんですが。」
樫山「七中と似てるとこがあって、行事にはとことん打ち込む学校でした。その分、受験のときは死ぬほど勉強する(笑) 『やるときはやる』っていう、そういうメリハリがしっかりした高校です。」
塩崎「自由な校風というイメージがありますけど。」
樫山「今は違うかもしれませんけど、ある程度は許される学校でした。ドレスコードにしても髪型にしても。制服はあったけど私服で登校しても大丈夫でしたし。」
塩崎「へぇー」
樫山「自分で律するというか、『これはアカンやろ』っていうのを区別できる、それを自分で出来る生徒たちが集まっていたからこその校風だったのかなと思います。」
塩崎「なるほど。たしかにそういうことなのかもしれないね。生徒一人ひとりがラインを決めていく。生徒たちのことを信じているからこそ学校側も出来ることなんでしょうし。」
樫山「そうだと思います。」
塩崎「豊中高校というと、旧第一学区では北野と肩を並べてトップクラスの学校だと思うんですが、受験を振り返ってどうでしょう。」
樫山「さっき話した塾に中学のころも通っていたんですが、中一の頃から結構な頻度で通っていて、その延長線上でという感じで。なので中三のときにめちゃくちゃ頑張ったっていうのではなくて、普段の勉強を積み重ねて積み重ねた結果でいけた高校なのかなと思います。」
塩崎「本当はそれが理想的ですよね。中三のときだけとかじゃなく。」
樫山「そうですね。当時は『三年のときに頑張ったからだ』って思ってたんですけど、中一・中二も本当に大切で、その積み重ねで入れた高校なんだなと。」
塩崎「これは教える側に立つと本当によく分かるんだけれど、三年になってから前学年までの復習をしようとすると、もう本当に。(生徒にかかる)負担というところでもそうだし、やはり基礎ができてないと、特に中三の内容を理解するのは難しい。うちの生徒たちにもぜひね、まぁもうそこができてなかったという(中三の)生徒に関しては仕方ないですから、出来ることをやっていくしかない。ただ小学校から通ってくれている生徒、中一の生徒なんかには、やはり基礎をしっかりと理解していってほしいですね。」
樫山「自分が受験生のときにも、やっぱりちょっと成績が下がったなみたいな時期って普通にあったんです。焦るじゃないですか(笑)でもそういう時もまず基礎に立ち返って勉強してくことで持ち直すことができたかなって思います。」
塩崎「実際に七中に通っていらしたということで、ぜひ聞いてみたかったんですが。僕も豊中九中でしたけれど、正直あんまり勉強に関しては(七中は)良いことは聞かなかったといいますか。七中から豊中高校に行くっていうような人もそんなには多くなかったと思うんです。そういうのはどうでしょう。(豊中北部との)ギャップだったり。」
樫山「高校に入って、やっぱりそれは感じました。僕は塾に通っていたんで、テスト範囲をしっかり塾で勉強すれば普通に成績は取れるっていう感じだったんですね。なので勉強の仕方を知らなかったというか。卒業してから塾もやめて、全部一人で勉強するようになったんですけど、『定期テストの勉強ってどうやったらいいんだろう』って。そこで苦労したっていうのはありますね。他の中学校の生徒は定期テストでも、『どれがテストにでるんだろう』とか、そういうのを自分で予想して、自分で勉強して。内申とかもやっぱりあるじゃないですか。なんか『点数を取らないとアカン』みたいなのがあって。テストに対する勉強の態度っていうところでは、北の中学校から来ている生徒は全然違うなっていうのは感じさせられました。」
塩崎「前回のインタビューで南野先生とも話したことなんですけど、今はもちろん我々がしっかり教えて、勉強のサポートしていきますけれど。でも最終的には自分で勉強できるようになってもらいたい。おっしゃっていただいた様にね。個別指導ではあるけれど、そういったところをサポートしていきたいですよね。」
樫山「やっぱ『高校入ったら遊べるわ』みたいな、そういうのあったんですけど(笑)高校の勉強って大変なんや、めっちゃ勉強しないとダメなんやって。」
塩崎「そのギャップはありますよね。教科も増えるし。」
樫山「三日間ぐらいだったテスト期間が一週間とかになりますしね。」
塩崎「入る前ってなんかこう、ドラマとか漫画見てね(笑)イメージしちゃってますけど。」
樫山「そうなんですよね(笑)豊中高校の校風でもある、『やるときはやる』っていう、メリハリっていうのをまだ最初は身につけられてなかったので、周りを見てこいつら違うなって。そこが七中との大きな差だったかなと思います。」
塩崎「それが顕著に現れるのが大学で。大学だと正直遊ぼうと思えばいくらでも遊べる中で。ただやるときは必死にやらないと卒業できませんよということで。そういったところでも、生徒たちにはちょっとずつね。身につけていってもらえればと。」
樫山「そうですね。」
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ときにはそりゃ反抗期だったりっていうのはあった中で、衝突したり、進路選択のときでも、『いやこれは違うよ』みたいなこともあったんですけど。本当に一番の味方というか。本当に、思いますね。すごい尊敬できます。
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塩崎「大学の話題が出ましたけれど、立命館ということで。」
樫山「本当に成り行きって感じで(笑)本当はずっと東京の大学に行きたかったんですけど、やっぱり東京だと費用的な負担も大きくなりますし、とりあえず関西圏も受けておこうということで。色々受けた中で一番これが良いなと思ったのが立命館でした。」
塩崎「東京に行きたいなと思われた理由は?」
樫山「高一のときに家族旅行で東京にいったんですけど、やっぱり大阪と比べて都会じゃないですか。なんか、すげぇみたいになって(笑)最先端ですし、こういうところに住んでみたいなって。大学に関しては、高校のころ水泳部だったんですけど、そこの先輩の影響が大きくて。凄くいい先輩で、おもしろくて、かしこくて、みんなのリーダーシップを取れる。その先輩がいってるところに僕も行きたいなって。そういう人がいっぱいいる大学なんやって思って、その大学に行きたいと思いました。」
塩崎「経営系の学部ということで、経営に興味をもたれたきっかけは」
樫山「僕は、あんまり思いたくないんですけど(笑)、やっぱり親の影響があるかなと。母親が簿記をとっていて、会計の勉強もしていて、仕事もそういう仕事なんです。それで働いて家事もしてっていう中で、やっぱり尊敬するところもあって。僕も『そういう親になりたい』だとか、『そういう人になりたい』ってなったときに、そういう勉強をしていきたいなっていうので、経営系の学部を選びました。」
塩崎「親の影響というのは大きいですよね。せっかくでたんで、どうですか。親を見てきて。」
樫山「習い事とかも、僕がいつも『何々したい』って言ってきたんですけど、それを全部叶えてくれた。『じゃあやろか』って探してきてくれたりだとか。ときにはそりゃ反抗期だったりっていうのはあった中で、衝突したり、進路選択のときでも、『いやこれは違うよ』みたいなこともあったんですけど。本当に一番の味方というか。本当に、思いますね。すごい尊敬できます。」
塩崎「そうですよね。一番の味方ですよね。まぁなかなか今の生徒たちの年頃では分からないことではあるんだけど(笑)どれだけ当たり前のことじゃないのかっていう。習い事にしてもそうだし、家事にしても。誰もがやってくれることじゃない。それを身を粉にしてやってくれるというね。ほんとに親っていうのは偉大ですね。」
樫山「今になったらわかりますよね(笑)」
塩崎「まぁそういう話もさせていただきながらの(笑)大学の勉強はどうですか。」
塩崎「国際系の学科なんですが、やっぱり英語の授業も多くて、中高で学ぶ英語とは少し違うじゃないですか。あ、こんな表現もあったんだみたいな。新しい発見みたいなのもあって。経営の勉強でも専門的なことを、将来に直結した勉強をしてるなぁって感じます。」
塩崎「ほんとに大学ぐらいになると、勉強が楽しくなってくるよね。」
樫山「そうですね(笑)」
塩崎「おもしろいよね(笑)大学の雰囲気なんかはどうですか」
樫山「僕いつもそうなんですけど、大学はいる前も『大学行ったら遊べるや』みたいな(笑) いざ入ってみると皆まじめで、『勉強しないとアカンな』っていう風に思わされる環境ですね。」
塩崎「実はここも聞きたかったことなんですが、大学に入るまでの間に空白の期間があります。その経験もお聞かせ願えますでしょうか。」
樫山「どうしても行きたい大学があって。さっき話した(水泳部の)先輩の大学なんですけど。大学受験はそういうのが許されるじゃないですか。なんで親も、『そんなに行きたいんならもう一年頑張ってみ』っていうことで。うちの高校にはそういう生徒も結構いっぱいいるんですけど、一緒にいたら遊ぶから全部シャットダウンしてみたいな(笑)ひたすら勉強してましたね。」
塩崎「そこまで自分を律して勉強できる。それぐらい行きたい大学だったということで。どうですか、その経験を振り返って。」
樫山「そうですね。その一年の中で、やっぱり中だるみの時期とか、そりゃあるんですけど。でもその一年間頑張ってきて良かったなって。まぁ違うんですけど、行きたかった大学とは。でもそこでも色んな出会いがあったりだとか、いろんな人がいて、すげぇなって思える人もいるし。一年頑張ってきたからここにおれるんやって感じてるし。」
塩崎「その力って大事よね。」
樫山「何か失敗した後に、中学受験の時もそうなんですけど、必ずしもその先は真っ暗やとかじゃなくて。いろんな人と出会って自分も成長できるし。」
塩崎「そうですね。自暴自棄にならずに。ほんとに頑張った分って絶対返ってくるからね。」
樫山「もちろん思い通りになったっていうのが一番いいんですけど、失敗してもショックにならずに。」
塩崎「それを生かせる力っていうのをね。」
樫山「そうですね。」
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中学校の時もそうだし、高校の時もそうだし、人との出会いっていう中で、ほんとにいい影響もらえたなって。自分で決めたこともあるんですけど、やっぱり周りの環境だったりとか、この人みたいになりたいだとか、そういうのが進路を決める上でも大きかったと思います。
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塩崎「塾で教えようと思われた理由・きっかけというのは」
樫山「小学校から中学校の時まで行ってた塾の講師の人と凄く仲良くて、その先生の母校が豊中高校だったりするんですけど。」
塩崎「へぇー」
樫山「それも志望校を決めるときに加味されるぐらい凄い大きい存在で。すごい楽しくて、いい経験をさせてもらったんで。そういう経験を自分も子供にさせてあげたいなとか思う中で、一回自分も塾の先生やってみようかと思いました。」
塩崎「なるほど。それは素晴らしいね。」
樫山「ほんまですか(笑)」
塩崎「素晴らしいと思う。なんかこうさ、いいことがあったとか、あるいはなんか、合格したもそうだし、いい成績をとっただとかで、全部をこう、『自分が頑張ったからだ』って思う人もいる。それはそれで間違いではないけど。でもやっぱり周りの人への感謝だとか。進路なんかを考える上でも、人から影響されるって、時としてネガティブにとらえられることもあるけれども。でも人からの影響に感化される、それを、なんていうのかな。素直に自分の考えに取り入れたり吸収したり。そうやっていくと必ず感謝の気持ちって生まれてくる。だからいつか、もちろん本人にもそうだけれど、直接本人じゃなくてもね、次の世代だとか、違う周りの子供たちに返してあげたいなって思えるっていうのは、僕は素晴らしいと思う。僕もどっちかというとそういうタイプなので。すごく周りに影響されてきたし。」
樫山「中学校の時もそうだし、高校の時もそうだし、人との出会いっていう中で、ほんとにいい影響もらえたなって。自分で決めたこともあるんですけど、やっぱり周りの環境だったりとか、この人みたいになりたいだとか、そういうのが進路を決める上でも大きかったと思います。」
塩崎「いやほんとにね。最近のご時勢的に、『自分を持ってないとダメだよ』みたいな。就活なんかもいつか経験されると思いますけど、『自分の意見を持ってないとダメだよ』みたいな。みんな自分自分って。それはそれで大事なことではあるんだけれど。なんていうのかな、あんまりそういうことばかりじゃなくて。周りへの感謝の気持ちだったりとか、周りから影響されている自分も、自分の中のアイデンティティーの一つなんだっていう。そういう風に素直に思える人のほうが、実際に接していても凄くやわらかい人が多いし、そういう人って感謝の気持ちって凄く大事にしている。そんな方がこうして庄内校で講師をしてくれているっていうのは、私としてもうれしい限りでございます(笑)」
樫山「ありがとうございます(笑)」
塩崎「どうでしょう、実際に講師をしてみて。」
樫山「やっぱり教えるのって難しくて、『どうしたら、どう言ったらわかってくれるんだろう』みたいなのがデカくて。ただ授業をしていくだけじゃ無機質で面白くないし、少しは話しを入れたり、そういうのも大変だったりだとか。でもやっぱり(生徒から)いろいろ言ってきてくれたり、反応が返ってきたりっていう中で、楽しいなって思います。」
塩崎「それはありがたいことでございます。ほんとに教えるっていうのは、難しい。教えるにはもちろん自分が知っていないといけないし、ただ案外ね。教える上で我々が学ぶことも多いし。本当にやりがいがある仕事ですよね。それを楽しんでくれているということで、私としてもうれしい限りです。そしていま樫山先生は1回生ということで。この経験を将来どういう風に活かせそうですか。」
樫山「そうですね。やっぱり、就職活動の面接で話せるぐらいの経験を身につけたいなって思ってますし、ここでの経験を伝えられるような人になりたいなと思います。」
塩崎「ありがとうございます。それぐらいね。アルバイトっていうと、自給なんかで言えば他にも割りの良い仕事が沢山あるなかで。せっかくバイトをするならね、何かまぁそれだけじゃなくて。」
樫山「プラスアルファで何か。」
塩崎「プラスアルファで何かね。学べることもそうだし。そういうのって実は職種じゃなくて、自分の姿勢だとか。自分から積極的にやっていくことで身についていくものだし。是非々々ここでの経験を面接で胸を張って言っていただけるように、我々もサポートしていきますので(笑)」
樫山「ありがとうございます(笑)」
塩崎「それでは、これまでの部分と重なるところはあるかと思いますが改めて、教えていく上でどんな気持ちを持って子供たちに接していきたいですか。」
樫山「僕も学生のときに、こんな先生になりたいなっていう出会いを経験しているので、ホントに何回も言ってるんですけど(笑)、人との出会いの中で、『この人と出会えてよかったな』って言ってもらえる先生になりたいです。勉強っていうと『しんどいな』って思ったりとか、体調次第で『今日はやりたくないな』っていう日もあると思うんですけど、『とりあえずやってみよう』、『がんばってみよう』、『来てみよう』っていう気持ちになれる先生になりたいし、これからもどんどん生徒に向き合っていきたいなって思います。」
塩崎「そうですね。いや、ほんとにそれって凄く大事なことで。この年頃って、ほんとに『何で勉強しないといけないの』っていうレベルの感覚で。その中で、『あの先生に会いたい』だの、『あの先生だったらちょっと勉強しようかな』だとか、『あの先生のためにちょっとついでに勉強してやるか』ぐらいね(笑)それぐらい思ってもらうのが一つ、勉強を好きになってもらうだとか、向き合ってもらう上で第一段階なのかなと。中々ね、自分の為にずっと自分を追い込める、そういうストイックな人もいるのかもしれないけど、なかなか難しいのかなと。『誰かのために、あの人のために』、そうやって思ってもらえるようなね、先生に。僕は実はそれは凄く思っていることなので。『勉強は嫌いだけれども教室長の為にちょっとやってやるか』と(笑)」
樫山「そうですね(笑)」
塩崎「(そう)思ってもらえるような教室を作りたいし、そういう教室長でありたいしね。ぜひそう気持ちを育んでいってもらいたいなと。やっぱり『自分のため』より、僕は『誰かのため』にやる力のほうが大きいかなと思うんで。けっこう樫山先生、僕と似てるとこあるんじゃないですか?(笑)」
樫山「ほんまですか?(笑)でもそうですね、飲食のバイトもやってたんですけど、やっぱり全然違うくて。ほんとに、面と向き合うじゃないですか。人と。その中でやっぱ、もっと頑張ろうって思ったりだとか。」
塩崎「面と向き合うっていうのはホントにそれで。僕も飲食のバイトしてましたけど、あれって働いてるときって自分じゃないよね。店員じゃないですか。自分のパーソナリティとかは全部隠してるし、店員っていうまぁ、役を演じているっていう感じで。もちろん先生の時もある程度『先生』っていうあれはあるんだけれど、ただ、もっともっと薄い仮面だし、すごく自分のパーソナリティがにじみ出てくる仕事。っていう意味では返ってくるリアクションも大きければ、やりごたえというところでもね。もちろん飲食は飲食で学べることも沢山あるんだけれど。」
樫山「そうですね、また違ういい経験をさせてもらってるなって思います。」
塩崎「では最後になりますけれど、中三生に向けてメッセージを。」
樫山「辛い時期なんですけど、やっぱり。寒いし暗いしみたいな(笑)めげそうになるんですけど、やっぱり頑張った後には良いことが、『必ず』待ってるんで。特に、高校はいるんで、『人との出会い』を大切にしながら。いい出会いがあるんで。頑張ってほしいなって思います。」
塩崎「そうですね。必ずあるんでね。それを生かすか殺すかは実は自分次第であって。」
樫山「『あのとき頑張ったよな』って言えるって、やっぱり中々ない経験だと思うんで。そういうのも大切かなって。」
塩崎「『あのとき頑張らなかったな』っていう経験から学べることもまぁありますけども、せっかく塾に来てくれているならね。」
樫山「そうなんですよ(笑)塾で勉強したなって。」
塩崎「ほんとに一生物なんでね。まぁ樫山先生に今回おっしゃっていただいたように、僕にも恩師みたいな人はいますけれど、当時は『あいつほんま』みたいに思った先生だってね(笑) 年をとってみると、『あ、あの時のあの先生はこういうこと言ってくれてたんだな、こういうことだったんだな』ってわかってきますしね。そういう意味では先生はホントに、一生ものなんで。どうせならぜひ、上方修正される先生でありたいですからね。時がたった時に。あいつたいしたことなかったなって思われたくないし(笑)」
樫山「そうですね(笑)」
塩崎「今日は本当にいい話が聞けました。」
樫山「ほんとですか?(笑)」
塩崎「聞けました(笑)どうもありがとうございました。」
樫山「ありがとうございました。」
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樫山先生は今回、周りへの感謝の気持ち、出会いを大切にする心というのを何度も口にしていました。
僕もそれって本当に大切なことだと思うんです。だってそういう人って、だいたい喋ってて感じるじゃないですか。暖かさとか、やわらかさとか、素直さだとか。話を聴いていて気持ちいいというか。
だから今回は樫山先生と喋っていて、ほんとうに気持ちよくて。「そうそうそういうことなんだよ」って僕も沢山喋ってしまったような気がします(笑)
樫山先生、今回は本当に有難うございました。これからもよろしくお願いします!!