教室ブログ

2015.01.05

ありきたりな言葉だけれど。

早いもので、教室が始動してから4ヶ月が経ちました。あっという間なようで、まだたったの4ヶ月なようで。

2014年は本当にいろいろなことがありました。凄く成長できた一年だったと思います。

 

一年前まで大学生だった自分がまさかここまでって。本当に。

子供のころや10代の頃は、この人生がいつまでも続くって思ってた。

 

あんなにゆっくりだったのに。いつまでもあの仲間とあの場所で毎日を迎えるって思ってたのに。
そんな時間の流れが本当に早く感じられるようになって。

 

今はまだ、そのちぐはぐな感じにまだ慣れていないのかなって、そう思います。
あれ、こんなに早かったかなって。まだ若いはずなんだけどなって。

 

30代とかになると慣れるのかな、なんて。

そんなわけで。

 

人生は永遠に続くんじゃないかって、まだ心の片隅でほんのちょっと思ってる。そんな若造から、10代は永遠に続くって信じてる、学生の君たちに。

 

人は選択を間違えます。
人は行動を誤ります。
人は後悔をします。
人は迷惑をかけます。

 

僕はこの短い人生で、それら全てをしてきた。

後悔なんて山ほどある。

 

でも、全てが今この瞬間の為にあったんだって思うと、最高の人生を送ってきたなって。

そんなことはないのかもしれない。もっといい人生を歩めたのかもしれない。

 

けど僕はいま、この仕事につく為に、この教室でこの子達に出会う為にこれまで人生を歩んできたんだって。

心からそう思います。

 

あの時あんなふうに失敗したおかげで。
こんなにも遠回りしてきたけれど。

 

全てがこの為にあったんだって。そう思うんです。

そんなことはないのかもしれないけれど。勝手にそう思ってるだけかもしれないけれど。

 

でも、それでいいんです。

後悔しないようにとか、失敗しないようにとかって、言いますけどね。僕も。

 

でも、そうじゃない。本当は。

後悔は絶対するし、失敗も絶対する。

 

そんなに行きたくなかった学校に行ったり、そんなに好きでもない人と付き合ったり、そこまで面白くもない習い事を続けたり。

苦い思い出も、辛い過去も、死ぬほどある。

 

でも面白いもので、過去は変えられるんです。

ほんと、びっくりするけど。

 

あんな惨めに思えたあの出来事が、いつか何事にも変えがたい人生の財産になる。
それは教訓と呼ばれたり、経験と呼ばれたり、いろいろだけれど。

 

だから、失敗しない人生を歩めなんて事を僕は言いません。
それはおそらく不可能だし、それはおそらく『凄くいいこと』ではない。

 

たとえやり直したい経験があっても、選び直したい選択があっても、やっておけばよかったって後悔があっても。

いろいろあるけど、まぁでもそこそこ楽しい人生送ってきてるよな俺って。

 

俺あのときあんなことしてて、ほんとにク○みたいな人間だったけど、でもほんと、ああいう経験してて良かったやって。

そう思える力を養っていくほうが、失敗しない人生を歩むよりよっぽど実現可能だし、そしておそらくは『よりいいこと』だと思う。

 

だからってね、失敗しろとは言いません。やっぱ辛いじゃないですか。なんだかんだ。

 

「いやでもいつか絶対いい経験になるから、大丈夫だって」って言われてもね。

 

いや、今大丈夫じゃねーからって話しであって。

 

今不安だし。今辛いし。将来なんかしらねーよって。

 

そうなるじゃないですか。ぜったい。ああいう頃って。

 

だから、辛いことがあったら親身になって聞きましょう。
不安なら支えます。なにもないならそっとします。

でも言います。
がんばれって。

 

絶対大丈夫やからって。
やる気出そうぜって。
目標達成しようぜって。
行きたい学校行こうぜって。

 

それは別に失敗しちゃだめだよ、その通りにしないとお先真っ暗だよって、そんな意味じゃないんです。

ただ、本気でやって失敗した後悔のほうが、何もしなかった後悔よりも、比較的有意義な教訓を得られるからっていう。

 

たったそれだけの話です。

 

どんな経験も、何もしなかった後悔も、いつかいい教訓になります。

 

そう思えるような広い視野と器の大きさと前向きな思考を育むほうが、失敗知らずの人生を歩もうとするよりもよっぽど現実的です。それに、おそらくきっと周りにとっても、そんな人は輝いて見える。

 

でも、「大丈夫、失敗しても凄くいい経験になるから気楽にいこうよ、俺もそうだったしてへぺろ」

ってのは、それはなんか違う。

 

そうして励ますこともあるだろうけど。

でも人を鼓舞する言葉ではない。たぶんそれって、自分で自分を語るときにいう言葉であって。

 

「いやぁ俺も色んな失敗してきたけど、でも今思えばね。」って感じで。

それに、どんな過去も肯定的に捉えられるようになるには、必要な要素がそこそこあるんです。
感謝の気持ちとか。素直な心とか。人生経験とか。

それってなかなか若いうちに身につくものじゃない。

 

種は植えられるけれど、それを育てるのは結局は自分であって。

しかも、何歳になって花が咲くか分からない。60歳になって気がつくかもしれないし。

 

僕はその種を植えながら、でもやっぱり頑張れって励まさないといけない。
それが僕の義務だから。目標もってがんばろうぜって。

 

頑張れって、気軽にゆうなよって思うでしょうけど。

親とかってね、僕も昔は思ってたんですけど。

やたら口うるさいなぁって。

 

こいつらなんで子供の気持ちわかんないんだよって。
なんでこんな絶妙なタイミングでやる気削ぐようなこと言うねんって。

そんなこといってやる気出ると思ってんのかよって。

 

でもね、そうじゃなかったんですよ。

あの人たちってね、子供の気持ちはよーく分かってるんです。
当たり前ですよね、自分がこどもだったんだから。

 

わかってて言ってるんです。

 

いつか気づくって分かってるから。

言わずにはいられないから。

 

頑張れってね、言うほうもけっこう葛藤あるんですよ。
その言葉には、今日書いてきたみたいに、色んな気持ちが宿ってる。

 

頑張ってほしい
失敗してもいい
いつか良い経験になるから
でもできればうまくいってほしい
いま言っても逆効果だろうけど
でも言わずにはいられない
頑張れって
伝えたいから

 

その言葉は、いつか皆が発する側に立ったときに、本当の意味が分かるんだと。
僕はそう思います。

 

この長い長い、永遠に感じられるようなうら若い人生を
皆は気づいていないけど、物凄いペースで進んでいっているんです。

 

いろんな人の支えが合って、皆で一緒に歩いてるから、今はまだ感じない。
いつかそれが少しずつ、自分の足で歩むようになったとき。

 

あの頃ささえてくれたあの人がいたから、ああいう経験が出来たから、今の自分があるんだなって。

そう思ってもらえるように。

 

そしてそれを、次の世代に繋いでいってもらえるように。

 

新年明けましておめでとうございます。

 

一年ずつ大人になっていく皆を

僕は本気で応援します。

 

どうぞ今年も、よろしくお願い致します。

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