教室ブログ
地域の皆様こんにちは。 個別指導Wam刑部校 河村好与(かわむら よしとも)です。
今回もまた、教室での出来事についてお話しします。
いつものように、一日の最後の授業が終わってからのお話です。
中学3年生が3人で、授業が終わってから自習スペースにたむろして
頭を突きあわせて何か話をしていました。 いつもならその真ん中
にあるのは、スマホなのですが、その時はちがいました。
計算用紙に何かを書きながら、
「こうやで」
「いや、違う。こんなんやったで」
「お前わかっとんのんか？」
ワーワー言いながら何かを書いてます。
何かなと思って覗いてみると、「パスカルの三角形」でした。
中学校では決して習うことのない、「二項定理」で使用する二項式の
展開における係数の規則性を示すものです。
この塾ではもちろん、学校でもまず学習するはずはありません。
「なんでこんな事知ってんの？ 誰に習うたん？」
聞いてみるとその日の学校で、数学の時間に「出前授業」という
のがあり、市内の高校から先生が中学校の授業にやってきて
高校の数学の勉強を教えてくれたそうです。
その事を聞いて私は、
「やられた!」と思いました。
なぜかと言うと、ワーワー言っていた連中は数学に人並み以上に
数学に興味を持つ連中では決してなかったからです。
そんな連中がインパクトを受けるような授業だったのです。
日頃この教室で勉強を生徒に対して進めながら、基本中の基本
が意識はしていても、どうやらおろそかになっていたようです。
数学に限らず、まずは興味の目を持たせること。
そんな授業にすること。
「よ～し、負けへんで。」
考えさせられた出来事でした。
