西湊校高等部の葛西です。
前々回に、「短期記憶」を「長期記憶」にするためには、同じ問題を繰り返し行うこと、つまり「復習すること」だということをお話しました。勉強は復習が大切!と言われる所以です。では、いつ復習すればよいのでしょうか。そこで今回は、復習するタイミングについてお話します。
ドイツの心理学者エビングハウスの発表した、記憶の忘却状態を曲線で表現したグラフ=エビングハウスの忘却曲線をご存知でしょうか。その忘却曲線をみると、人間は4時間後には、覚えたことの50%を忘れてしまうことがわかります。君が英単語を100個一生懸命に覚えたとしても、4時間後に思い出せるのは50個程度というわけです。1ヶ月後にはほとんど思い出せなくなります。しかし、このエビングハウスの忘却曲線はつねに一定ではありません。復習をすると、忘却率が緩やかになり、忘れにくくなります。ということは、つまり、思い出せなくなる前に、復習すればよいのです。1ヶ月を過ぎてしまうと、海馬で記憶された短期記憶は完全に失われます。そうなる前に、復習すること!早い時期ほど、短期記憶として海馬に記憶が残っていますから、1ヶ月後よりは1週間後、1週間後よりは1日後に、かならず復習をしておきましょう。最低でも1ヶ月以内の復習、それこそが、記憶を維持するコツです。
さて今回はここまでです。
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