こんにちは。西湊校 教室長の松井です。
さて、今回は ~理解する力を育てる方法 ①~ についてお話します。
【理解する力を育てる方法 ①】
私達は、新しいことを学んだ時に、「わかった」とか「わからない」と感じます。
なぜ、「わかった」とか「わからない」と感じるのかわかりますか。「わかった」とか「わからない」と感じた時、私達の頭の中で何が起こっているのかわかりますか。
私達は、たくさんの知識を頭の中に蓄えています。その知識は乱雑に頭の中に蓄えられているのではなく、知識のネットワークとしてそれぞれの知識を関連付けて蓄えています。私達の頭の中には、知識の構造があるのです。理科の知識の構造とか数学・社会の知識の構造とかがあるのです。他にもたくさんの知識の構造がありますが、その構造同士もお互いに関連付けられているのです。それらの知識の構造の基盤をなしているのが、私達の思考言語である国語の知識構造です。
新しい知識が入ってきた時、すでにできあがっている私達の知識の構造に新しい知識が関連付けられて、すでにある知識の構造にうまくつながり、構造の中に取り込まれた時、私達は「わかった」と感じるのです。逆に、新しい知識を関連付けるための知識が欠けていると、新しい知識はすでにある知識の構造と関連付けることができずに「わからない」と感じるのです。
中学生にわかりやすい例をあげると、中1の数学で最初に習う「正負の数」がわかっていないと、次に習う「文字と式」や「方程式」はまるで理解ができません。「正負の数」は「文字と式」や「方程式」を理解するための基礎知識になっているからです。そして、「正負の数」「文字と式」「方程式」は、中学・高校の数学全体の基礎知識ですから、「正負の数」がわからないと数学がまるでわからないということになります。数学がわからないということは、頭の良し悪しではなく、数学を理解するための基礎知識が欠けているということなのです。逆に言うと、基礎知識を順番にきちんと習得していけば誰にでも数学は理解できるのです。
ですから理解力とは、頭の良し悪しではなく、新しい知識を理解するための知識をもっているかどうかにかかっているのです。小さい頃からたくさん勉強してたくさんの知識を蓄えてきた人は理解力が強く、知識の少ない人は理解力が弱くなるのです。ですから、がんばって勉強することは、新しい内容を理解するだけでなく頭を良くすることでもあるのです。
今回は、ここまで・・・次回は“理解する力を育てる方法 ②”を見ていくね。
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