くもり空、教室は久しぶりにおだやかな午後です。夕方からは自習の生徒たちが来て、きっとにぎやかになることでしょう。だから、今はつかの間の静かな時間です。
こんな時は、オードリー・ヘプバーンが愛した詩がよぎります。「ローマの休日」など多くの名作映画に主演したヘプバーン。ユニセフの活動に後半生をささげた人です。
晩年、病に倒れ、最後のクリスマスの日に、息子さんを呼んで、彼女の愛した詩を読み聞かせました。
[時を超えた美しさの秘密]
魅力的な唇のためには、優しい言葉を紡ぐこと。
愛らしい瞳のためには、人々の素晴らしさを見つけること。
スリムな体のためには、飢えた人々と食べ物を分かち合うこと。
豊かな髪のためには、一日に一度、子供の指で梳いてもらうこと。
美しい身のこなしのためには、決して一人で歩むことがないと知ること。
人は物よりはるかに多く回復し、復活し、生きかえり、再生し、報われることが必要なのです。
くり返し、くり返し、報われることが。決して何人たりとも見捨ててはなりません。
助けてくれる手が必要なとき、自分の腕の先にその手があることを思い出して。
年をとると、人は自分に二つの手があることに気づきます。
一つの手は自分自身を助けるため、もう一つの手は他者を助けるために
おまえの「すばらしき日々」はこれから始まる。
どうかたくさんのすばらしき日々を味わえますように。
サム・レベンソン
塾に通う多くの生徒さんたちのために、私たちが「もうひとつの手」になれるようがんばります。
またまた秋元でした。