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「国語はすべての教科の基礎」と言われます。
日本語を駆使する力(日本語力)は、生活の中で育ちます。
これに対して勉強を通じて育む国語力は、漢字の書き取りや熟語やことわざを覚えるような知識的な日本語力です。
そこで、日常生活の中で日本語に接する機会を考えてみますと、いくつかに分けられることがわかります。
一つは「対話」です。そして「テレビ」、続いて「読書」です。
「暗唱」という学習方法をとっている人は、それも立派な日本語に接する機会です。
この4つの中で、手軽で効果が極めて高い日本語の学習機会が「家族との対話」です。
これは話をしながら相手の反応に合わせて手加減ができ、幼児期から中学生・高校生になるまで活用できます。
「学力のある子に共通している生活習慣は、親子の対話が豊富」という言い方がなされることがありますが、親が知的で面白い話をすることによって子どもの思考力や知的好奇心が育っていくことを考えれば納得できます。
逆に、親が断片的なこと、例えば「○○しなさい」というようなことしか言わなかったり、あまり話をしなかったりすると、子どもの考える力は育ちません。
では、親子の対話を充実させるためにはどうしたらいいか・・・。
それは、親子共通の話題を対話のきっかけとする方法です。
具体的には、親子で読む本、親子で見るテレビ、親子で取り組むイベントなどがあります。