As the music reverberated in our ears, the road zoomed closer and the sky seemed to widen. I felt as if the world had grown a little more beautiful than it was before; all of a sudden the cold and the darkness of the night were transformed into a lovely splash of light. I realized that my feet were hitting the ground in time with the beating of my heart. I felt a rush of nostalgia. This feeling I have right now, I thought, this is what first pushed me into the world, what helped me grow up to be what I am.
「耳元で鳴る音楽に合わせて、道がぐんと近くなり、空が大きく見えた。世界が少しだけ美しく感じられ、寒さも、夜の暗さも突然美しいきらめきに変わった。自分の大地を蹴る感触が、自分の鼓動と響き合うのがわかった。ああ、懐かしい、と私は思った。この感覚こそが、私をこの世に押し出し、育ててきた力だった。」 (吉本ばなな)
こんばんわ。楠見校スタッフBです。
きょうの素材は吉本ばななの「ハードボイルド/ハードラック」からです。
これは、昔塾生だった子に送った学習報告書での英文です。
我ながら凝っているし、美しい文章ですね。
なかなかいいことが書かれてある(笑)ので再掲載します。
今日はこの英文の中で出ているas について説明しましょうか。
as の基本意味は「ずれ・関連・まとめ」で、ずれたものをまとめて、全体をつくりあげる働きをします。
音楽の時間の輪唱の感じといってもいいでしょうか。
その性質として「あいまい性」をもっています。
基本の訳は
1、「~のように」
2、「~につれて 」 で決まり。
注意すべきは、英作などでむやみに as を用いる(理由を表すasなど)ことは避け、意味・用法を必要以上に分類しないことです。
色々な例文を眺めながら、as のイメージをつかむようにしてくださいね。
as +名詞 も基本意味から考え、「~として」と訳すのが原則だと考えましょう。
あと、上の英文にある as if は「まるで~のよう」と仮定法でよく使われる表現です。
前に I feel as if ~や It seems as if ~ のように、SVが必要です。⇒SV as if SV が原則。
分かりましたか。